ＳＰＩＲＩＴ

◎２００６年２月２３日（木）完成披露試写会「ＳＰＩＲＩＴ」（2006香・米）／梅田ピカデリー／（監）ロニー・ユー（出）ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、原田眞人、ドン・ヨン、他／♪♪♪

 

　約100年前の中国に実在した伝説の武闘家・霍元甲（フォ・ユァンジア）を主人公にしたマーシャル・アーツ・エンターテインメント。1910年に上海で開催された史上初の異種格闘技戦を、ジェット・リーと中村獅童の共演で描く。中村獅童は、出番は少ないものの印象に残るいい役だった。

 

　優れた武術家を父に持つ少年フォ・ユァンジア（ジェット・リー）。病弱だった彼は強さに憧れを抱き、秘かに鍛錬を積んで、天津一の格闘家へと成長する。
　しかし、その傲慢さゆえに恨みを買い、家族に向けられた凶刃によって悲劇のどん底へと突き落とされてしまった。
　絶望の果てに天津を離れ、放浪の旅に出た彼は、苦難の末に本当の強さとは何かを知り、故郷・天津に戻る決心をする。そんなフォを待ち受けていたのは、世界中の猛者が集い開催された世界初の異種格闘技の大会だった。

 

　　

 

 　格闘技好きとしては、もっとフォ（ジェット・リー）と田中安野（中村獅童）の闘いのシーンを見たかったなという気もする。
　個人的には、フォの母と娘を殺して自害した若い男（チンの弟子か息子？）が気になったのだが、資料には名前すら載っていなかった。
　資料によると、獅童くんの着ていた衣装、３着のみが、ワダエミさんのデザインだとか。映像的には、「グリーン・デスティニー」「ＨＥＲＯ」「ＬＯＶＥＲＳ」の華やかさにはやや劣る気がするが、スポーツマン精神と男の友情を描いた作品としてはよかったのでは。それだけに、日本人の卑怯さが際立ち、見終わった後に、嫌な気持ちが残ってしまうのだけれど…。