身毒丸 復活 [★ カンゲキ日記]
◎2008年2月28日(木)「身毒丸(しんとくまる) 復活」/シアター・ドラマシティ/(作)寺山修司、岸田理生(演出)蜷川幸雄(出演)藤原竜也、白石加代子、他/♪♪♪♪
母を売る店で買い求められた女・撫子(白石加代子)と、死んだ実母を慕い続ける義理の息子・身毒丸(藤原竜也)。
2人は、“家”という呪縛の中で、互いに拒絶し合い、憎しみ合い、求め合っていく…。
身毒丸(しんとくまる)と撫子(なでしこ)の宿命的な禁断の愛を描いた作品。
「身毒丸」は、武田真治主演で、1995年に近鉄劇場で行われた公演を観ている。
本格的な芝居を観たのは、このときが初めてだったと思う。
舞台から発せられるエネルギーに圧倒され、内容はほとんど記憶にないが、大きな衝撃を受けたことは覚えている。
その後、オーディションから鮮烈なデビューを果たした藤原竜也版「身毒丸」(1997年、ロンドン)は伝説になっているそうだ。
残念ながら、その凱旋公演(1998年)も、2002年の「身毒丸 ファイナル」も観ることができなかった。
今回「復活」ということで、これを見逃してはいけないと意気込んでチケットを取ったら、後ろのほうの席ながら、なんとか無事に入手できた。
藤原くんは、テレビドラマや映画などでよく観ていて、注目の役者さんの一人だが、舞台ではまだ観たことがなかった。
かねてから、「藤原くんは、絶対に生(舞台)で観るべき!」「舞台のほうがもっと凄い!」という噂を聞いていたので、かなり期待していたのだが…。
なるほど、納得。
髪を振り乱し、藁人形を打つ、白石さんの鬼気迫る演技にまったく負けていない。
白石加代子VS藤原竜也といったところだ。
もっと早く観ておけばよかった。
武田君も良かったが(観ているうちに思い出した)、藤原くんもいい(今後チェックしておかなくては)。
それにしても、一番凄いのは白石さんだ。参りました!
ただ……。
大満足…なのに、なぜか蜷川作品を観ると、どっと疲れる。
エネルギーを吸い取られたように、観終わった後、しばらく何も手に付かない。
この感じさえなければ、嫌いではないんだけどなぁ。ついつい、蜷川作品は避けてしまう。
観ているほうがこうなんだから、演じているほうは、その何十倍も何百倍もエネルギーを使っているだろうなぁなどと思いながら、ボーっと帰路についたのだった…。
こんにちは!私もロンドン公演の評判などを聞いてから
一度藤原君の身毒丸を見たい!と思っているのですが
まだ実現していません・・・
YUMiKOさんの記事を読んで、ますます見たくなりました。
by Ren (2008-03-23 18:52)
Renさん、こんにちは~。
藤原くんヨカッタですよ~♪
10年前だったら、もっと少年らしさがあって、また違った魅力があったでしょうね。
伝説の(?)ロンドン公演見てみたいですね~。
by YUMiKO (2008-03-24 15:10)