1250年の時を越えて。 [◆ 取材日記]
5月1日(月)
ゴールデンウィーク前半、絶好の行楽日和。
奈良・東大寺へ行ってきました。
この日から3日間、大仏殿前で、聖武天皇1250年法要として舞楽(雅楽)が行われていたのです。
舞楽は、朝から行われていたのですが、私は午後イチに到着。ちょうど、午後の行列が大仏殿へ向かうところでした。
鳥の羽と蝶の羽をモチーフにした衣装が素敵! ↓
ここで(↑)行列を追い越して、大仏殿前へ先回りすることに。
拝観料を払って、ぐるっと回って行かないと入れませんから。
大仏殿 ↓
待ち構えていたところに、行列が到着。
屋根の下にいらっしゃるのが、雅楽の演奏者。 ↓
見やすそうな場所を確保しようとキョロキョロしていると・・・、
後ろの方のイスが、ほとんど空席だったので、座って見せてもらってもいいか
尋ねたところ、「一般の方はダメです」といわれました。誰のための席なんだろ?
仕方ないので、(行く前から覚悟してましたが)立って見ることに。 ↓
この太鼓、近くで見たい! →
しかし、この日は、真夏を思わせる陽射し。 30分もしないうちに、たまらず、大仏殿の中へ避難しました。
↑ この日は、大仏さまを正面から見ることができません。
大仏さまの正面に舞台が設けられていて、 前を横切れないようになっています。
↓ 大仏殿の中から見た様子。ちょっぴり、大仏さん目線で見ている気分♪
(実際は、もっと高い位置から、よく見えているのでしょうが・・)
↓ 八角灯籠
↑ 手前にお供え物があり、舞台上では剣を持った舞が舞われています。
その向こう、舞台の下には、僧侶たちがずらりと並んで
座ってらっしゃいます。暑そう。。
しばらく、涼しい大仏殿の中から見ていたのですが、音響がほとんど聞こえないので、日焼けを覚悟して、再び外へ。
↑ ホラ、こんなに(写真の倍以上)席が空いてるのに~!
↓ 途中、何度か、読経にあわせて、大仏殿の上から紙が撒かれていました。
「芝生に入らないでください」という係員の声を無視して、
紙を拾う観光客。 ↓
でも、この後、別の係員が、「どうぞ、拾って持って帰ってください。ご利益がありますよ」と言ったので、私も拾いに行きました。(^^)
ヒラヒラと舞っていたのは、こんな(↓)色とりどりの紙。
↓ 花びらの形をしています。 4色あったので並べてみる。(意味なし) ↓
↑ 片面には「本願聖武天皇 千二百五十年御遠忌法要」、もう片面には、
「華厳宗大本山 東大寺」と書かれていました。
チャッカリ、6枚も確保した後、次の舞を芝生の外に立って見ていると、係員の方が「お参りされるなら、どうぞ座ってお参りしてください」と言ってくださったので、 座らせていただきました。ありがとうございます。
↑ この舞とは別の舞ですが、大仏開眼(752年)のときにも、舞楽が行われたそうです。
読経や雅楽の調べを聞いていると、不思議に心が癒されます。
はるか昔、シルクロードを通って奈良に伝わった雅楽が、21世紀の今に残っているなんて、すごいですよね~。
※お稚児さんの顔はわからないように配慮したつもりです。もし、関係者の方がご覧になって、問題がございましたらご連絡ください。修正・削除させていただきます。
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おまけ。
↓ この子の視線の先にあるものは・・・?
「じーーーーーーーっ」
売店で「鹿せんべい」を買ったおばちゃんでした。 ↓
おばちゃんが、鹿せんべいを手にした途端、あっという間に鹿が寄って来ました。
おばちゃんがモタついていると、「早く、おくれ~!」とばかりに、赤いTシャツを引っ張って催促。Tシャツが破れてしまいました。あちゃー。
みなさん、奈良公園では、鹿にはくれぐれもお気をつけて~!
東大寺には中学の修学旅行以来行ってません、、、かれこれ・・・まいっか!
しかもしかに教われました(笑)後ろにしかせんべいを隠して、1枚だけ目の前の鹿にあげようとしていたら、後ろから教われました。。。
でも、しかって、服をやぶっちゃうくらい凶暴なんですね。
by mihiro (2006-05-18 20:13)
mihiroさん、ありがとうございます。
鹿に後ろから狙われましたか~(笑)。動物は賢いですからね~。
私は、六甲山牧場で、羊にお弁当を盗られそうになったことがあります。
私が目撃したこのおばちゃんは、平等に配ってあげようとしていたのかもしれませんが、一頭の鹿が待ちきれず、Tシャツのすそを引っ張ったんです。鹿には悪気はないと思うんですけどねぇ、破れちゃいました。
mihiroさんのスカート(だったのかな?)は大丈夫でしたか? お尻が破れたら大変ですもんね~。(^^)
by YUMiKO (2006-05-19 01:22)
東大寺、修学旅行で行ったかな?行ったような?と記憶もあいまい。
すごい~!私も一度でいいのでこういう舞楽の奉納見たいです。
衣装も雅できらびやか豪華で、すばらしいですね。
1250年法要ってことは50年待てば1300年法要に立ち会えるけど
そこまで元気でいられるかどうか。。行けたらいいな。
by Ren (2006-05-20 08:48)
Renさん、ありがとうございます。
ついつい衣装や舞台装飾ばかりに目がいってしまう私です。きっと、一つひとつに意味があるんでしょうね。
50年待たなくても、東大寺では毎年5月2日の聖武天皇祭で舞楽が奉納されているそうですし、奈良では年間を通して、いろんな社寺で雅楽が行われているそうですよ。
こちら→(http://www.nantogakuso.jp/index-i.htm)の「年中行事」を参考に、ぜひお出かけくださいね。
なかでも、12月17日に春日大社で行われる「春日若宮おん祭」は、特別なのだそうです。古来より秘儀とされ、写真撮影は厳禁。このため、メディアにもほとんど登場したことがないのだとか。
懐中電灯も許されず、松明で道を清めて雅楽を奏で、神様が本殿から旅所へ遷られ、またお帰りになるお供をするということです。とても荘厳で神秘的な伝統行事だとお聞きして、ぜひ見に行きたいと思っています。
by YUMiKO (2006-05-20 14:18)